ゴジラ対ヘドラ [DVD]
所属カテゴリー:ゴジラ
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ゴジラ対ヘドラ [DVD]購入者の感想
これをリアルタイムで大スクリーンで観てしまった時から、私の人生観が決ってしまったと言っても過言ではない。
不気味に光るデカい目玉で夜の空にそびえ起つ、お化けのようなヘドラ!
「観た人の人生観を変えるような映画を作りたい」と黒澤明は言ったが、私にとってはコレだった。
この先、公害はドンドン広がり日本はダメになってしまうと思った。
ゴジラもボロボロになり、人間に見切りをつけたようなラスト。
強烈に魅力を感じ、反面トラウマになってしまった…
凄い映画だ。
何といってもへドラの魅力につきます。あと1971年という時代の魅力的な空気。スペクトルマン。帰ってきたウルトラマン。に始まる第2次怪獣ブーム幕開けの年の夏休みに公開されたある意味異色作でしょう。後に登場するメカゴジラが2枚目だとするとへドラは個性派もしくはアート系でしょうか。
ヘドロの中から怪獣が出現します。その名はヘドラです。空を飛ぶことが出来て毒ガスをはきだします。ゴジラシリーズでもっとも不気味な怪獣です。この映画が公開されたころは公害が社会問題になっていました。その公害問題も下火になりました。かくてヘドラは時代に埋没してしまいました。ヘドラにレクイエムをささげます。
ゴジラシリーズの第11作にして、円谷英二の名前がクレジットにない最初のゴジラ映画。
ゴジラともう一匹のライバル怪獣しか登場しない真っ向勝負の映画も、モスゴジ(あるいは、キンゴジ)以来久々です。
日本万国博覧会の翌年1971年。世は、高度経済成長期の弊害である「公害」が蔓延し、ヒッピー、ゴーゴー、サイケデリック、LSD、ベトナム戦争の時代。
映画のオープニングでは、ヘドロに満ちた河川を背景に、本作を象徴する主題歌「かえせ!太陽を」が流れます。
「水銀,コバルト,カドミウム・・・」と化学物質の名称と「かえせ!かえせ!」を連呼するメッセージ性の強い歌詞が印象的。
ヘドロに汚染された駿河湾から公害怪獣ヘドラが出現。
やがて、出現したゴジラもヘドラに大苦戦。
ゴジラの手は白骨化し、片目もつぶれ、飛行形態も繰り出し、闘いは果てしなく続く・・・。
ゴジラ映画も、陽気に楽しい時代は終わったかのように、暗く衝撃的な映像の連続です。
ヘドラが飛行した後は、光化学スモッグが蔓延し、校庭の子供たちはばたばたと倒れ、
ゴジラがヘドラを振り回すと、その体からはヘドロが飛び散り、それを浴びたサラリーマンが即死。
また、ボディペインティング風の全身タイツで踊る女性や、ゴーゴークラブの壁に映るアメーバ状アート映像、
踊る若者たちの頭が突然「魚」になっていたり(「魚が出てきた日」の引用か?)と世相や時代の雰囲気を反映した場面が多くあります。
人間の生んだ公害の申し子ヘドラと闘うのが、同じく人間の生み出した原水爆の申し子のゴジラという皮肉。
本作は、ゴジラ映画が映画としてのメッセージ性を取り戻した作品でもあり、ゴジラが人間ににらみを利かすラストシーンにもあるように、
本作でゴジラは、正義の味方というよりは、大魔神のような中立の立場ともとれます。
ゴジラシリーズ最大の異色作で、かなりキレている映画。だが、ゴジラシリーズで一、二を争うほど見る価値がある作品だと思います。はっきり言って、ファイナルウォーズの100倍は面白く、何回も見たいと思いました。見る度に心に残るものがあるはずです。あの、全編毒と恐怖に満ちた、まさにいっちゃったようなイメージは他の作品ではちょっと味わえません。現在ではまずお目にかかれないでしょう。ただ、少々グロいシーンがありますので、見る前は覚悟して下さい。賛否両論のゴジラが空を飛ぶシーンについては、僕的には奇抜で、ありなんじゃないかと思いました。確かにあまりかっこよくなかったけど・・