DVD 怪奇大作戦 Vol.2
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※ 価格等のデータは日本時間 2009/01/09 07:57:35 時点のものです。
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DVD 怪奇大作戦 Vol.2購入者の感想
「円谷プロ」と聞いて真っ先に思いつくのはウルトラマンなどの怪獣ものですが、こんな作品も作ってたんですね。はっきり言って名作です。特撮も使用しながらもこの作品に描かれるのは圧倒的な人間ドラマです。「青い血の女」の親子関係はまさに現代の老人問題を予見したようです。
間然するところのない傑作、「吸血地獄」、「青い血の女」を収録したこの巻はシリーズ最高峰です。この2作品は和製ホラーの最高傑作に入るでしょうね。未見の方はまずこの巻からご覧になることをお勧めします。これで4000円弱ですね。この値段でこの中身の濃さ。十分にモトは取れます。もちろん、大人が見ます。子どもさんにお見せするのはお勧めしません。子どもにはまず確実にわからないでしょうし、それ以上に確実にトラウマになりますから。
吸血地獄:しょせん吸血鬼ものは舞台を現代日本に設定したのではリアリティの出ようがありません。しかし、本作は巧みな設定でその難点をカバーしています。シナリオのアイデア勝ちです。プロットも巧みです。ネタばれはできませんが、視聴者の多様な解釈を許容する作品で、子ども向け吸血鬼ものとは思えないほど(実際、子どものとき見て理解できませんでした)高度に知的なエンタテインメントに仕上がっています。素晴らしい。
青い血の女:これもネタばれできないのが残念です。荒唐無稽な話ですが、圧倒的なリアリティと恐怖感で迫ってきます。そして、「なぜ青い血の女が誕生したのか」という究極の謎は、最後の最後になっても解かれません。未解決のまま視聴者(子どものはずだぞ)を突き放す。最も巧妙なホラーは「なぜそうなったの?」がわからないところに究極の怖さがあります(「エクソシスト」が「シャイニング」より怖いのは、「なぜリーガンなのか?」がわからない点にあるのです)。この時代に既にこの手法を用いていた先駆性。これもまた素晴らしい。個人的には、子どもの頃に見て今もトラウマになっている作品です。
なんと言ってもこの作品です。当時、小学校4年生でしたが、この作品で完全にビビッてしまい、この7話以降は観なかった気がします。しかし、現在改めて観ますと各話とも、心に響いてきます。他のDVD1,3,4,5,6も手に入れました。特典映像もあり、充実した内容ですね。
怖がったな、リアルタイムで見た吸血地獄。モノクロの吸血鬼は悪魔くんや河童の三平で見たけどカラーで見たのはこれが初めてだったので凄くインパクトがあった。
『怪奇大作戦』はSRIが怪奇事件を科学的手法で解決していくというのが初期設定です。しかしファンはそんなシャープで理知的な側面よりも、そこからはみ出た情念の部分にひかれるようです。事件は解決できても、人間の心の闇は解決できないのです。不世出の名優、岸田森によって演じられた牧史郎は、そんな『怪奇大作戦』の世界観を体現するキャラクターです。この素晴らしい人物像に触れる事が出来るというでもDVDを買う価値がありますよ。是非皆さん見てみて下さい。
第8話『光る通り魔』:文句なしの名作です。そして冷静で合理主義者の牧が、虐げられた犯人(その多くはもう既に「人」とは言えない姿になっている)に心情一致し、犯罪解決の後もなお言いしれぬ哀しみを抱えて作品が終わっていくという、『怪奇大作戦』の1黄金パターンが確立したのもこの話です。牧がせめて出来ること、それは自らの手で介錯して彼らにとどめを刺してやることなのです。燐光人間の誕生に関して飛躍した仮説を立てたのは、牧史郎が冷徹な科学者というキャラクターから一つ脱皮して、今日コアなファンが絶賛している主人公像になっていったことを示しています。円谷プロの『美女と液体人間』や『ガス人間1号』の系譜を引いている、悲しくも素晴らしい作品です。
第9話『散歩する首』:複雑に事件が絡んで不思議な味わいのホラーになりました。でもちょっと詰め込みすぎかな。人間関係をもう少しシンプルにして、峰村の狂気とラストの死体蘇生に焦点を当てた方が良かったようにも思います。女性の首だけが浮遊する映像はびっくりしますがショッカー手法にすぎません。それよりもお互いに醜く腹の探り合いをしているカップルやネズミを叩き殺そうとする老婆の方が実にコワい。げに恐ろしきは人間の心の闇なり。